サーバ運用をしていると、避けて通れない悩みがあります。
バックアップをどこまで取るか問題です。
昔から情シスをやっていると、何かあった時のために「全部戻せる状態」を作りたくなります。
OS。
設定。
アプリ。
データ。
できれば全部。
ただ、実際にVPSへ環境を移して運用していると、少し考え方が変わってきました。
現在、自分はXServer VPS ビジネスプラン上で、AI関連の情報系環境と、業務システム寄りのDB環境を動かしています。
そこで最近考えたのが、
「VPSのバックアップって、オンプレ時代と同じ考え方でいいのか?」
ということでした。
今のところの結論としては、
OSやサーバ環境はVPS側のバックアップに任せる。
重要なDBデータだけ自分で管理する。
という形に落ち着いています。
オンプレ時代は全部自分で守る必要があった
以前の記事で、レンタルサーバとVPSの使い分けについて書きました。

オンプレ環境の場合、サーバそのものが自分たちの管理対象です。
ハードディスクが壊れる。
OSが起動しない。
設定ファイルがおかしくなる。
アプリケーションが動かない。
こういう問題が起きた時、復旧まで自分たちで考える必要があります。
そのため、以前はサーババックアップツールを使ったり、タスクやバッチでDBバックアップを取得したりしていました。
これは大変でしたが、「自分たちで全部管理している」という安心感もありました。
VPSへ移行してバックアップの考え方が少し変わった
現在利用しているXServer VPS ビジネスプランでは、標準機能として週1回の自動バックアップがあります。
最初はここを少し気にしていました。
というのも、実際に何時頃バックアップが動くのか、細かい実行時間の記載は確認できなかったためです。
業務システムを動かしている以上、
「昼間に処理が走って負荷が上がったらどうしよう」
という心配はありました。
ただ、自分の環境で確認している範囲では、今まで見た限りでは朝方の時間帯に実行されていました。
少なくとも現在の使い方では、バックアップによる影響を感じる場面はありませんでした。
実際にこの環境を検証・運用しているのがXServer VPSです。
そもそもVPSはオンプレとは少し違う
最初はオンプレ時代の感覚で、
「サーバが壊れたら全部自分で戻さないと」
と思っていました。
でも、よく考えるとVPSの場合、物理サーバそのものを管理しているわけではありません。
ハードウェア障害などはサービス提供側の領域になります。
もちろん、だからバックアップ不要という話ではありません。
ただ、
「物理故障から完全復旧するためのバックアップ」
まで自分で抱える必要があるのか。
ここは少し考え直しました。
ひとり情シスの場合、管理する仕組みを増やすほど、その管理自体が負担になります。
DBだけは今まで通り自分で守ることにした
一方で、DBデータについては別です。
ここは業務そのものなので、VPS側のバックアップだけに依存するつもりはありません。
現在は会社側からDBへ接続して、バックアップを取得しています。
オンプレ時代に作っていたDBバックアップの仕組みに近い形なので、移行時もそこまで苦労しませんでした。
もちろん接続先やIPなど、一部調整する部分はありました。
ただ、データを守る部分は今までの経験がそのまま使えました。
ここはVPSへ移行して良かった部分でもあります。
最初は全部バックアップしたほうがいいと思っていた
正直、移行直後は、
「念のため全部取っておいたほうがいいのでは?」
と思っていました。
ひとり情シスの場合、障害対応する人間は基本的に自分です。
そのため、不安になるポイントは多いです。
ただ、バックアップ対象を増やすほど、
・本当に取得できているか
・容量は大丈夫か
・復元できるのか
・世代管理はどうするか
という別の管理項目が増えます。
結局、バックアップのための運用が増えすぎると本末転倒になります。
今の自分なりの落としどころ
現在は、
・OSやVPS環境 → XServer VPSの自動バックアップ
・業務データ → DBバックアップ
・大きな変更時 → 手動確認
という形にしています。
完璧なバックアップ構成ではありません。
大企業のような複数拠点バックアップでもありません。
ただ、ひとり情シスとして毎日管理する現実を考えると、
「全部守ろうとして複雑にする」
より、
「重要なものを決めて守る」
ほうが続けやすいと感じています。
VPS運用では管理範囲を決めることが大事だった
VPSは自由度があります。
好きなアプリを入れられる。
DBも動かせる。
AI環境も構築できる。
その分、全部自分で管理しないといけないように感じます。
でも実際に運用してみると、重要なのは、
「全部自分で面倒を見る」
ではなく、
「自分が責任を持つ範囲を決める」
ことでした。
バックアップも同じです。
オンプレ時代の考え方をそのまま持ってくるのではなく、VPSという環境に合わせて少し変える。
今はこのくらいの割り切りが、ひとり情シスには合っている気がしています。


