― 現場判断ベースで作った業務環境の実例ログ ―
業務環境を刷新しよう、という大きな構想が最初からあったわけではない。
目の前にあったのは、
- 何となく残り続けていたFTP構成
- Excelベースの集計運用
- 老朽化したオンプレサーバ
という、よくある 「現場が詰みかけている状態」 だった。
そこから、
「理想構成を一気に作る」
のではなく、
問題が起きるたびに1つずつ潰していった結果、
気づけばこの構成に落ち着いていた
というのが実情である。
本記事では、
なぜ
WireGuard + SQL Server + Metabase + VPS
という構成に行き着いたのか
その 判断の流れそのもの を、時系列でまとめる。
全体構成の概要
最終的な構成は、以下のような 「全部入りVPS構成」 になっている。
クライアントPC
↓ WireGuard VPN(スマホ向け)
VPS(Ubuntu 24.04)
├ WireGuard(業務用VPN)
├ OpenSSH(SFTP)
├ SQL Server 2022(業務DB)
└ Metabase(BI / 可視化)
ひとり情シス運用を前提に、
- 管理対象を極限まで減らす
- 障害切り分けを単純化する
- 運用負荷を下げる
という観点で、あえて全部同居 させている。
① なぜ vsftpd をやめて SFTP にしたのか
最初に手を入れたのは、FTP構成だった。
vsftpd を使ったFTP運用は、
- 暗号化
- ポート制御
- 権限管理
- 設定ファイル管理
など、細かい管理コストが積み上がりやすい。
一方、業務環境の管理アクセス自体は、すでにSSH前提になっていた。
であれば、
「FTPを頑張って管理する意味はあるのか?」
という疑問が自然に出てくる。
結果として、
- ファイル転送は SFTP に統一
- 通信経路はすべてSSH配下へ集約
という構成に切り替え、
構成の単純化と運用コスト削減 を優先した。
② なぜ業務DBに SQL Server を選び続けているのか
次に見直したのが、業務DBの基盤。
Linux + VPS という環境でありながら、
あえて SQL Server を使い続けている理由 を整理した。
単なる「慣れ」ではなく、
- トランザクション管理
- 障害対応力
- 運用ツールの完成度
- 実務でのトラブル耐性
といった 現場での安定性 を重視した結果、
今もSQL Serverを継続している。
「Linuxなら MySQL / PostgreSQL でしょ」という
一般論とは真逆だが、
業務で止まらないことのほうが重要
という、実務寄りの判断である。
③ SQL Server 2022 を Ubuntu 24.04 + VPS で構築・運用
思想だけでなく、
実際に Ubuntu + VPS + SQL Server 2022 という構成で
業務運用まで持っていった構築ログ。
- Linux 上でのSQL Server構築手順
- チューニング
- 運用上の注意点
- 実際に業務で使って分かった癖
など、机上ではなく現場ベースの知見 をまとめている。
オンプレ脱却やクラウド移行の中で、
「Linux + SQL Serverって実用になる?」
と感じている場合には、
実務判断の参考になる構成例。
④ なぜ Metabase を選んだか
次に直面したのが、
Excel 集計地獄 というおなじみの課題。
- SQL を叩いてCSV出力
- Excel で加工
- コピペ
- ピボット
- 集計マクロ
という運用は、属人化と作業時間の塊になっていた。
ここで重要だったのは、
「高機能BIを導入する」ではなく
「現場が自然に使える」こと
結果として、
- jar 1本で起動
- 構築が簡単
- 画面が直感的
という理由から Metabase を選択。
技術優先ではなく、
現場対話ベースでの選定 になっている。
⑤ Metabase 構築ログ|VPS 上に BI 環境を作る
思想だけでなく、
実際に VPS 上へ Metabase を構築し、業務投入したログ。
- 導入手順
- SQL Server との接続
- 実運用でのポイント
をまとめている。
Excel 集計から脱却するための、
現実的なBI導入モデル として、再現性を意識した構成。
⑥ なぜ WireGuard を選んだか
最後に見直したのが、VPN構成。
スマホアプリ改修を続ける中で、
「頑張って直す」より
「構成ごと変えたほうが早い」
という結論に至った。
WireGuard は、
- 設定がシンプル
- 動作が安定
- トラブルシュートが容易
という点で、
ひとり情シス運用と極めて相性が良い。
⑦ WireGuard 構築・運用ログ
実際に VPS 上へ WireGuard を構築し、
- 業務用VPN
- 業務アクセス経路
を統合した構成ログ。
この構成によって、
- 管理通信の暗号化
- ポート開放の最小化
- セキュリティ強化
- 運用負荷軽減
を 同時に達成 できた。
まとめ|「作ろうとして作った構成」ではない
最終的に、
WireGuard + SQL Server + Metabase + VPS
という構成に落ち着いたが、
最初からこの形を狙っていたわけではない。
目の前の課題を、
- 1つずつ
- 現場判断で
- 実運用を最優先して
潰していった結果、
自然とこの構成に集約されただけである。
同じように、
- Excel集計に疲れている
- VPN運用が不安定
- オンプレ管理が限界
という状況なら、
この構成は かなり現実的な選択肢 になるはずだ。









