失敗から学んだ「やらなくなったこと」|ひとり情シスの働き方メモ

社内SEの仕事をしていると、なぜか 忙しいときに限って、さらに急ぎの要望が重なる ことが多い。

複数の案件を並行して進めている最中に、
「これ、明日までに直せます?」
「至急対応お願いします」
みたいな連絡が飛んでくる。

正直、どこかで「またか…」と思いながらも、これまではほぼ全部、自分で抱え込んで対応してきた。


きっかけ:無理難題にキレてしまった日

ある日、いくつかの作業を同時に進めている中で、かなり無理な期限の依頼が重なった。

そのとき、普段なら飲み込んで対応していたところを、つい感情が先に出てしまって、ちょっと強めに返してしまった。

後から振り返ると、
「ああ、限界超えてたな」
と素直に思う。

自分でも、余裕がなくなっているのが分かるくらい、心が荒れていた。


状況:何でも自分でやりすぎていた

振り返ってみると、それまでは、

  • 依頼されたら基本すべて自分でやる
  • できるだけ丁寧に調べてから対応する
  • 中途半端な対応はしたくない

というスタンスだった。

一見、悪くないように見えるけど、ひとり情シスや少人数体制だと、このやり方はかなり危ない。

仕事は減らないし、緊急対応は必ず重なる。
そのたびに全力投球していると、どこかで必ず無理が出る。

そして何より、「自分がやるのが当たり前」になってしまう。


試したこと:対応のやり方を意識的に変えた

その一件があってから、少しずつ 「やらなくなったこと」 を増やしていった。

たとえば、

  • PCの調子が悪い → まず再起動をお願いする
  • ちょっとした不具合 → その場で即飛んで行かない
  • 原因調査 → 緊急度が低ければ後回し

以前なら、すぐ席を立って現地に行き、ログを見て、設定を確認して…とやっていた。

でも今は、まず「切り分け」だけ伝える。

再起動、ケーブル抜き差し、再ログイン。
これだけで解決することも、実はかなり多い。


詰まった点:手を抜いている気がした

やり方を変えた直後は、正直かなり迷った。

「これ、手を抜いてるだけじゃないか?」
「雑な対応と思われないかな?」

そんな気持ちもあった。

でも実際にやってみると、
無駄な出動が激減して、緊急対応の精度が上がった。

本当に必要な案件に、ちゃんと時間と集中力を割けるようになった。


最終対応:丁寧さを“選ぶ”ようにした

今は、

  • 影響範囲が大きい
  • 業務に直結している
  • 再発しそう

こういう案件には、以前と同じように時間をかけて丁寧に対応する。

逆に、

  • 個人端末の一時的不調
  • 操作ミスっぽい案件
  • 再起動で直りそうなもの

こういったものは、最初から深追いしない ようにしている。

全部を同じ温度感で対応しない。
これだけで、気持ちも仕事量も、かなり楽になった。


今の正直な感想

ひとり情シスって、「何でも屋」になりがちだと思う。

頼まれれば断れないし、つい全部引き受けてしまう。
でも、何でもやりすぎると、必ずどこかで破綻する。

今は、

丁寧にやらないことも、仕事のうち

くらいに考えるようになった。

これはサーバ運用やインフラ設計でも同じで、
最初から完璧を目指さず、「最低限で安定する構成」を作る方が、長期的には楽になる。

個人的には、VPSやサーバ運用も、できるだけ シンプルで手離れが良い構成 にしておくことで、日常の負荷をかなり下げられた。

その意味で、今使っているXserverのVPS環境も、管理の手間が少なくて助かっている。
細かいチューニングをしなくても、最低限の構成で安定して動くのは、ひとり情シス的にはかなりありがたい。


おわりに

失敗して、キレて、落ち込んで、やっと気づいた。

全部を完璧にやろうとしない。
手を抜くところは、意識的に抜く。

これができるようになってから、仕事のストレスはだいぶ減った。

たぶん、ひとり情シスを長く続けるコツのひとつは、
「頑張りすぎない仕組みを作ること」 なんだと思う。